ライコバ・ペチナは東セルビアのマイダンペクから2kmにあります。鍾乳洞の名前は19世紀にこの地で有名だったライコ・ボイボーダという人物の名に因んで付けられました。ライコは、昼間は宿屋の主人を務め、夜になるとトルコの隊商から金品を強奪しては、この鍾乳洞に戦利品を隠したといわれています。
鍾乳洞の入口部分から先史時代の金槌が発掘され、ここに人類が住んでいたことが明らかになっています。金槌はマイダンペク博物館で展示されています。
この鍾乳洞の入口は広く外部に広がっており、そこからライコバ・レカ川が流れ、他の鍾乳洞から流れてきたパスコバ・レカ川と合流してマリ・ペク川となります。
鍾乳洞のうちこれまでに2,304mの坑道が調査を終えており、これはセルビア最長です。川が流れる坑道と流れてない坑道の合計は1,410mに達し、そのうち633mが観光客に公開されています。鍾乳洞内の温度はセ氏8度以上で、湿度は100%近くに達します。
ライコバ・ペチナは、セルビア最高品質の雪のように白いクリスタルの方解石で形成され、形の種類が豊富です。見学ルートに沿って歩いてゆくと、何千ものストロー形の方解石で埋め尽くされた天井を見学できます。運がいいと洞窟内を流れる透明なライコバ・レカ川の「イェジェバ・ドブラナ」(ハリネズミの穴)と呼ばれる深みに水が吸い込まれ、ゴボゴボという音が、あたり一帯に響き渡ることを聞くことができるかもしれません。鍾乳洞にはユニークな形の鍾乳石が数多くありますが、最も知られているのは「エジプトの女神」、「カタツムリ」、「ヒキガエルの腰掛が生えた切り株」です。
ご案内(セルビア語)
マイダンペク市観光局
Majdanpek Municipality Tourist OrganisationSvetog Save bb, 19250 Majdanpektel: +381 (0)30 584-204www.toom.rs
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