セルビアの田舎に滞在すると、宿の人たちのホスピタリティと心の暖かさに感動します。旅行者は家族であるかのように歓待され、他では体験できない優しさ、暖かさと笑顔に出会います。
セルビアの田舎は都会生活に特有の公害とは無縁の、環境にやさしいオアシスです。温暖な気候と澄み切った空気、ヘルシーな食べ物が旅行者を迎えます。宿で提供される食事は自家製の食材を使い、伝統的な方法で調理され、とても健康的です。
香り、もの音、味わい、ひとつひとつが田舎に滞在している心地好さをいっそう感じさせてくれます。セルビアの田舎の心地好さは地方によって異なりますが、底に流れているのは共通のゆったりとした自然のリズムです。季節の移り変わりや人々の生活の中に、ゆとりのある平穏な自然の秩序が息づいています。
セルビアの田舎の家庭に招かれると、最初に温かいポガチャ(自家製パン)で歓迎されます。これをひとくち分ちぎり、塩を少しつけて食べるのです。次に地元の果物で作られたスラトコ(砂糖煮)が出されます。もちろん地元のラキア(セルビアのブランデー)やワインとミネラルウォーターも。
こうして客と主人が打ち解けてシール(カテージチーズ)、カイマク(脂肪分の高い生クリーム)、シュンカ(ハム)、プルシート(生ハム)などのオードブルを食べながら、お互いの健康や家族の話などをします。
田舎家庭の旅行者用の部屋は、その地方の伝統や家主の好みにより、居心地の良いように、きれいに飾り付けられています。独特に装飾された家庭的な部屋に滞在すると、ホテルの宿泊では味わえない心地よさが感じられます。