サラシュと呼ばれる農園はボイボディナ地方独特のもので、バチカ、バナット、スレムの3地域にあります。これらの農園は現代の都会生活に特有の騒音、公害、喧噪とはまったく無縁の世界です。
サラシュの中には200年にもおよぶ歴史のあるものがあり、はるか昔の家具や農具を保存しており、まさに民俗博物館そのものです。台所には石のかまどがあり、古風で趣のある客室には羽毛布団を備えた広々したベッドが置かれています。
サラシュのいくつかはボイボディナ地方の伝統的な生活様式を守っていますが、多くは家屋を現代生活に適するように改装し、敷地内にプール、スポーツ用のグランド、釣り堀などを設けています。大きなサラシュでは厩舎、ミニ動物園、民俗博物館を併設しているところもあります。こうした農園に滞在すると、平穏だが活動的な休日が楽しめます。
夕食は伝統楽器タンブリツァの音色を聞きながら、美味しいボイボディナの伝統料理と第一級の地元ワインやセルビアのブランデー、ラキアを味わうことができます。
ゼンキン・サラシュ(セルビア語・英語)